宅建試験の勉強をするときの順番
宅建士試験は、権利関係、宅建業法、法令上の制限、税その他に分けられています。
ほとんどの宅建テキストは権利関係から始まっていますが、中には、出題数が最も多い宅建業法からスタートしているテキストもあります。
「いったい、どの分野から勉強を始めればいいの?」
テキストによって重要視している分野が違っていたりするので、初学者にとっては混乱してしまいますね。
確かに、宅建の本試験では宅建業法が20問、権利関係が14問、となっているため宅建業法が最も重要に思われがちです。
けれど、宅建業法は暗記だけで解ける問題が比較的多いため、きちんと過去問さえこなしていればクリアできる分野だと思います。
逆に権利関係は、条文や過去の判例の内容を理解していないと解けない問題がけっこうあります。これは暗記だけではどうしようもなく、長文の問題を読んで、条文や判例を当てはめて考えないと解けなかったりします。
そのため、やはり最初に勉強を始めるべきは権利関係の分野であり、その中の民法に少しづつ慣れていく必要があります。
わたしは法律関係の知識が一切無かったので、「民法ってなに?」という状態からのスタートでした。
はじめはテキストを読んでも意味がわからない箇所が多かったのを覚えています。
どんどんテキストを進めていこう
国家資格試験の勉強に共通して言えることですが、はじめはわからない箇所があっても深く考えすぎずにどんどん先へ進めていくことが大切です。
途中で止まってしまって、そのわからない部分を突き詰めても時間のムダでしかありません。時間をかけてそこだけ解決しても、またすぐにわからない箇所が出てくるからです。
といかくテキストを先へ進めながら、まず1周目は「民法に慣れる」ということを意識してやってみてください。
過去問をやりながら、わからない箇所はテキストに戻る。これを繰り返していると自然と民法に慣れていって、長文の問題も早く理解できるようになります。
権利関係は、とにかく「慣れる」ことが大切です。
ここで民法に慣れておくと、後の宅建業法にも抵抗無く進むことができるでしょう。
わたしがオススメする勉強の順番は、①権利関係、②宅建業法、③法令上の制限、④税その他、です。
いたってオーソドックスな順番ですけれど、これが一番とっつきやすくてわかりやすいと思います。
最初は権利関係をなんとなく進めて、宅建業法で「法律の基礎」が掴めてきます。法令上の制限でより確実に理解できるようになって、また権利関係に戻ると一気に理解力が高まります。
やはり順番的にはこれが「王道」と言えるでしょう。
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