宅建試験勉強のコツ
ほとんどのスクールや宅建教材などで言われていることですが、とにかく「過去問集を繰り返しやること」です。
宅建試験の問題はほとんど過去問の“焼き直し”のようなものが多く、過去に出題された問題文を微妙に言い回しを変えて出してきていたりします。
そのため過去問をやっていれば本試験の問題文の理解も早くなるので、1問あたりに解くスピードも上がるでしょう。
とくに重要な宅建業法(出題20問)は、はっきり言って、過去問集をやりまくっていれば必ずクリアできます。
この分野を制覇するだけで合格率は飛躍的にアップすることでしょう。
「制覇」と言うとおおげさかもしれませんが、少なくとも8割は正解できるよう目指してください。
それだけでずいぶんと負担が軽くなります。
宅建業法で押さえておくところ
①免許申請と免許換え
②宅建業を営む営業所
③免許の基準
④免許の効力・変更の届出・廃業等の届出
⑤従業者または宅建士資格者名簿の変更の届出
⑥宅建士が行う業務について(重説や37条書面への記名・押印など)
⑦宅建士の変更の登録・死亡等の届出
⑧営業保証金・弁済業務保証金
⑨媒介契約
⑩広告等の規制・契約締結時期の制限
⑪重要事項説明書面
⑫37条書面
⑬自ら売主制限・手付額の制限・損害賠償の予定
⑭他人物売買の制限・瑕疵担保責任
⑮報酬額の制限(仲介手数料の制限など)
⑯監督処分・罰則
ざっとこれだけあります。
「こんなにあるの……」と不安になるかもしれませんが、過去問を繰り返しやっていると、ほとんどは自然に覚えていきます。
この場合の免許申請は都道府県知事にするのか、国土交通大臣にするのか、などといった暗記問題が多くなってきます。
暗記が苦手な人もいらっしゃるかと思いますが、とにかく過去問を繰り返しやってさえいれば自然と身に付きます。頭の中のひきだしにどんどん入っていくので、それを問われた箇所で出していくだけです。
実はわたしも暗記が苦手なのですが、8割くらいは自然と身についていきました。あとの2割は、本試験前に不安な箇所だけテキストを読んで、時間ギリギリまで頭の中に叩き込みました。
あまり深く考えすぎて不安になっていてもしかたがありません。
ご安心ください。何度も言いますが、きちんと過去問を繰り返していれば必ず8割方は記憶できます。とにかく繰り返して、頭で覚えるというよりは身体で覚えていくような感覚です。
この問いがきたら身体がピン! と反応するようになると、もう宅建業法はクリアしたようなものです。
やはり出題数が最も多い宅建業法は外せない分野です。繰り返し問題を解いていって、身体で覚えていくように意識してみてください。
権利関係を制する者は宅建試験を制する
次に、宅建試験で一番の難関はやはり「権利関係(民法)」でしょう。
意思表示の部分から始まり、取引に関する行為能力や、代理、債券と債務、弁済、保証、物権変動、賃貸借契約、不法行為、相続……と多岐にわたります。
とにかく範囲が広いのと、暗記だけでは解けないような問題が出てきます。
きちんと内容を理解していないと、問題文の意味すらわからなくなってくるのです。
わたしはもともと読書が好きで、文章を読み解くのが得意なほうでした。そのおかげもあって、わりと容易に長文の問題でもスイスイいけたような気がします。
けれども、やはり中にはじっくり読まないと問いの意味を誤解してしまい、イージーミスをしてしまうこともありました。
これは過去の本試験を解いていくとよく起こる現象でした。
文章を読むのが好きなわたしでさえ、問いの意味を取り違えてしまうのです。時間制限のある本試験だと、じっくりと長文を読んでいるヒマなどありません。
やはりこれも“慣れ”が必要なのです。
過去問をやってわからない箇所はテキストに戻り、きっちりと内容を理解していくようにすれば長文の問題でもある程度読めば意味が理解できます。それでスラスラ解けるようになるのです。
わたしは権利関係(14問)は全問正解でした。
これもテキストと過去問を繰り返しやっていた賜物なのです。ひたすらそれをやるだけで権利関係もクリアできます。
最初は全くわからなくても、繰り返しやっていくとやがて意味が理解できるようになり、そしてスラスラと解けるようになります。
最初はわからなくて当然です。わたしはもともと法律の知識は一切無かったのですが、どんどん慣れていきました。
不安にならずにぜひ信じてやってみてください。
必ず道は開けます!
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